その辺を散歩していれば春・春・春。

ネットのところでも春の香りがちらほらと・・・。

実家に帰れば友人は春自慢。

あぁ、神様。

なんでオレだけ『春』が来ないんですか？

（まぁ、自ら春を着信拒否した時もあったけどさ・・・）

きっと、これはオレ様の努力が足りないからなのだろう。

合コンとかも『うざい。』の一言で片付けていると

いつまでたっても進歩がないのだ。

自分から足を踏み出し、歩み始めてこそ春が訪れるに違いない。

待っていても季節は巡らないのだ。

そうだ！

自分の腕で春を掴み取ってやるさ！！

しかし、既存の自分では打開策が見当たらない。

しょうがないので今の自分を変えてみよう！

と言うわけで、前回の日記で触れていた『偽一年生作戦』なのだ。

どんな作戦かというと・・・

新・一年生のフリをして部活の勧誘を受け、

そのまま夕飯をごちそうになろう！

あわよくば、いっしょに春もごちそうになろうという無謀極まりない作戦。

でも、かなり自分は本気になってます。

そのための準備もしてきました。

そのままの自分で行くと知り合いにバレそうなので、まずは変装からです。

変装といえば、まずは『かつら』でしょう。

しかし、『かつら』をかぶるのはベスト手段なのでしょうが、

はっきり言って値段が高過ぎるのです。

どうせ数日しか使わないであろうものに２万以上も使いたくないです。

しょうがないので帽子です。

帽子なら５０００円以内で買えます。

ニット帽で行こうかと思いましたが、あんまり顔が隠れないので

変装には向いていないようです。

ツバのある帽子じゃないと危険です。

じゃあ、流行りのキャスケットを買って、

あえて、一年生らしく流行に乗ってみましょう。

かぶってみると・・・・

おぉ！

若く見えるぞ！

これなら１７でも通用しそうだ。

イケるぞ、この作戦！

さて、次は何を準備しようか？

眼鏡とかはどうだろうか・・・？

う〜ん。

サングラスをかけると変態になりそうだし、

かと言って、度の入っていない眼鏡をかけるのは個人的に嫌だ。

じゃあ眼鏡は却下。

まぁ、帽子を深くかぶっていればたぶん問題ないだろう。

たぶん・・・。

よし、では次に服装だ。

オレは服をたくさん持っている方じゃないので、

下手をするとバレてしまう。

「あれ、あの服、お兄君じゃないか？」

って感じで・・・。

ここは新しい服を用意するべきだろう。

実を言うと春用の服を見ておきたかったのだ。

じゃ、そういうわけで都内まで散歩に出かけよう！

渋谷で電車を降りて、ぷらぷらとお散歩。

・・・のはずだったが、

人が多い！

ゴミのように人がいやがる。

これじゃあ、ぷらぷら散歩なんて気分じゃない。

今日は平日だろ？

なんでこんなに人がいやがるんだ？

って思ったが、今は春休み・・・。

ちくしょう、そのせいか。

どうりでガキどもが中高生が多いわけだ。

大通りを歩いて安い物でも探そうと思っていたのだが、

この人の多さではまともに探せねぇ。

裏通りを歩いて、デザイナーショップでも見て回ろう。

そんな感じで青山の方までぷらぷらと歩いて行くことにする。

途中、色々店を見て回るが、長年の田舎生活群馬生活で

金銭感覚が麻痺しているようだ。

常に予想値段の２倍以上はする。

やはり群馬県は色んな意味で物価が安いらしい。

精神的にも肉体的にも疲れてきたので、

キャットストリート（こう言うんだっけ？）のスタバで休憩。

しかし、連れが何を思ったか抹茶フラペチーノを床にぶちまける。

おぉ、ナメック星人！

と、一瞬だけ感動するがすぐに我に帰る。

やべぇ！

店員を呼んで、みんなでお掃除。

休憩のために寄ったはずが余計に気苦労してしまう。

しかし、帰り際に店員からもう一杯のフラペチーノをもらう。

マニュアル通りの行動なのだろうが、かなりの好感度アップである。

優しいぞスターバックス！

ほれた。　萌え！

　教訓。
スタバでもう一杯欲しかったら床にこぼせ。（ウソです。）

やはり、このくらいの優しさは必要だな。

偽りの一年生を演じる時も、ジェントルマンの精神は忘れないようにしよう。

いい人、最高！

（表面上の）優しい人、最高！

思わず頂いたフラペチーノで暑さをごまかしつつ歩いて行き、

ぷらっと寄った店で可愛い加工パンツを発見。

デニムを漂白して茶ペンキをスプレーでかけたような感じのヤツ。

店員の可愛い声（男性）に負けて購入。

値段はちょっとしたが、このくらい気合いの入っているパンツの方が

一年生らしいと思う。

帰り際に、パンツに合わせた革のスニーカーを購入して

群馬にカムバック。

服が決まるにつれて、だんだん桜井和也（偽名）のキャラ設定もされてきた。

　『可愛らしさを前面に押し出しているが、

　　奥の方では彼女を作ろうという気合いがみなぎっている。

　　そして、常にジェントルマンで表面上だけ優しさ爆裂。』

う〜ん。

たいして今のオレと変わらない設定な気がするが、

ま、いっか。

上の服は、白系のＹシャツでも着れば爽やか一年生の完成だ。

外見はこんな感じでいいだろう。

では、内面の方をちゃんと設定しておこう。

自己紹介する時のことを考えておかなくてはな。

出身は新潟ではなく、１ヶ月前旅行に行った長野にしよう。

多少の質問なら勉強したので答える自信アリだ。

趣味は何にしよう？

無難に映画鑑賞とでも言っておこうか。

ハンニバルに萌えたとか言うと本性がバレるので、

ここは偽ってビーチボーイズに感動したとか言っておこう。

爽やか感がアップするはずだ。

あ、酒は飲めないってことにしておかなくては。

これは重要だ。

車で行くことになるだろうから、

調子に乗って飲むと帰れなくなる。

がまんして飲めないフリをしよう。

どうせビールが飲めるか、飲まされるか、するのだろうが

「苦くてダメです〜。」

とか言ってごまかそう。

しかし、本来のオレを知ってるヤツに聞かれたら殴られるだろうなぁ・・・

よし！

こんな感じの桜井和也で行ってみよう！

サークル紹介は４月６日にあるらしい。

そこが決戦の日である。

でも、軽い様子見は必要だろう。

なので、明日キャンパス内を放浪しに行こうと思います。

はたしてオレ様を部活勧誘してくれるだろうか？

日記のトップへ