長野県茅野市にいる愛人に会いに行く。

念のために言っておくが、愛人という設定だけど、

これはオレの入っているサークル内にしか通じないネタで、

愛人とは、男でオレの友人Ｔのことだ。

彼と愛し合ったりはもちろんしてないからね。

変な想像はしちゃイヤン。

（３月１日）

８：００　出発

行き方？　知らねぇ。

何する？　決めてねぇ。

どうにでもなれ。　無計画バンザイ！

あまりにも無計画だとやばいので群馬地図を見てルートだけ決める。

国道の番号だけメモっておく。

「２５４　１４２　２０」

１１：００　不安になる。

なんとか群馬県を脱出。

長野県に到着。

しかし、「２５４　１４２　２０」という暗号めいたメモだけではやはり不安である。

さらに車に積んである地図は新潟、千葉、群馬の地図だけ。

長野の地図は持っていない。

念のため、ガソリンスタンドで道を尋ねる。

道はあっていたが、まだ２時間ほど目的地まではかかるようだ。

１１：３０　

道の途中で「ヤンキー」という店が目にとまる。

こんな看板があった。

『ヤンキー専用 駐車場』

どんな駐車場なのだろうかと変な妄想をする。

不良の溜まり場か？

そんなのあったら面白い。

１２：３０　

諏訪湖に到着。

はじめて諏訪湖を見た。

ちょい感動。　綺麗だ。

１３：２０　　友人の家へ。

愛人（仮）と再会する。

彼の家で一泊することになってるんで彼の家族に手土産を渡す。

しかし、手土産は新潟の物でも群馬の物でもない。

適当なお菓子の詰め合わせだが、まぁいいや。

オレが食うんじゃないし。

彼とどこに行くか話し合う。

１４：００　　尖石考古館

茅野市には遺跡が多いそうだ。

土偶を見に行くことになった。

いきなり土偶かよ？　という不満もあったが、まぁよし。

「縄文のビーナス」、「仮面土偶」等を見る。

見てみると以外と面白い。

さすがは国宝土偶なだけはある。

ビーナスという響きがぴったりだ。

生命への慈しみのような物が感じられた。

しかし、仮面土偶にはどんな意味があるのか？

仮面だから、妊婦は家の中で安静にして他者に顔を見せるな。

とか、そういう意味だろうか？

オレ的にはハート型土偶の方が色々と好きだけどね。

ついでに尖石も見る。

昔の人はあれを神格化したのか？

よく分からんが蔑ろにすると祟りもあるらしい。

不思議な気分だ。

１５：００

山に登り、自然公園を散策する。

樹氷が見られるかと期待していたのだが、

予定以上に暖かく、そんな物は見られない。

むしろ暑いぞ、ココ。

１６：３０

諏訪湖を上から見れる公園があるというので行く。

なかなかいい感じだ。

カップルを無視すればの話だが。

２０：００

「信州そば」とか信州っぽい物を食おうと思っていたのだが、

愛人（仮）の親御さんが夕飯をすでに準備しているらしい。

仕方がないので親御さんの作ってくださったカレーを食べる。

バーモンドカレー（たぶん中辛）の味しかしなかったが、

これが信州の味だと無理矢理納得することにする。

長野の味とは全国共通の味らしい。

デザートの信州りんごは美味しかった。

２１：００

近所で酒を買ってくる。

「ダイヤ菊」と、「真澄」が地酒らしい。

とりあえずダイヤ菊の純米吟醸を飲む。

悪いが、オレの口にはあわない。

２４：００

愛人（仮）の高校卒業アルバムを見る。

今とあんまり変わってないね。

少し痩せたかなぁ？って程度。

しかし、ヤツのクラス。

なんだか雰囲気が恐いぞ。

ページを開いた時、変なオーラを感じた。

なんで、全員真っ黒な服を着ているんですか？

恐いよ。

卒業アルバムなんだから喪に服さないで下さい。

明るくいこうよ。

２５：００

他愛の無いことを酒の勢いで話す。

内容は覚えていない。

いつのまにか寝袋の中で寝ていた。

（３月２日）

９：００

起床。

朝飯を用意してもらったのだが、

このままでは本気で長野の味を知らないまま帰らなくてはならなくなる。

親御さんには悪いが断って出かける。

１１：００

諏訪湖の湖畔に行く。

間欠泉がすごいらしい。

日本一だか世界一だか、どっちか忘れたがすごかった。

１２：００

腹が減ったので信州そばを食おうと思ったのだが、

愛人（仮）の猛反対により、彼のお気に入りのラーメン屋に連れていかれる。

彼には悪いがまずかった。美味しくなかった。

人気のわりには・・・なぁ。

１３：００

諏訪大社にお参り。

何を祈ったかは内緒だ。

御柱は見事である。

１４：００

愛人（仮）と別れ、家路につく。

途中で山下清の美術館に寄ったのだが、

雰囲気が怪しかったので入るのは遠慮した。

このまま帰ると信州の味が何も分からない。

やばいと思い、イワナだったかヤマメだったかの塩焼きを食う。

美味いが、これって信州の味なのか？

（後で気付いたのですが、虫の生食は忘れてました。

ごめんなさい。

信州の味と言えばむしろ「ざざ虫」とか「はちの子」ですよね。）

１６：００

白樺湖を通る。

休憩に寄るが、けっこう皆、穴釣りをしているようだ。

わかさぎか？

いいなぁ。　オレはこの前全然だめだったよ。

リベンジしようかとも思ったが、

一人でやると本気で虚しいから、豚汁だけ飲んで諦める。

１７：００

鬼の押し出し園に寄ろうと思っていたが、もう暗過ぎる。

だめだな、こりゃ。

と、またも諦めることにする。

今回の旅は「諦め」がテーマなのだろうか？

１９：００

左折しなくてはならない所を何を勘違いしたのか右折する。

３０分後、山奥まで来て自分のまちがいに気付く。

バカか、オレは？

２２：００

帰宅。

まぁ、楽しかったよ。

ありがと。

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