10月24日   落ちぬ水

 

 

今日は友人3人と、オレの部屋で「麻雀」をして確率論の勉強に勤しんでいた。

 

 

始まって、1時間ほどでA君が席を離れ、トイレに行った。

しばらくしてA君が慌てて戻ってきた。

 

A君 「おい、お兄!  これはどういう事だ?」

お兄 「『どういう事だ?』ってどういう事? 別に積みこみはしてねぇぞ。

     してたら、こんなに凹んでねぇよ。」

 

 

 

A君 「そんな事じゃねーよ、 トイレの水が出ないんだよ!!」

 

お兄&2人 「あぁ?!」

 

 

 

 

A君 「水が何も出ないんだよぉーー!」

 

 

この言葉を聞き、その場では状況を把握できなかったのでトイレに行ってみた。

そして、トイレの水のレバーを小の方向に引く。

 

が、

やはり、Aの言うように水が出ないのだ!

 

どういう事だ?

 

 

 

 

 

とりあえず、「麻雀」確率論の勉強は一時中断して状況を調べるべし!

他の蛇口から水はでるのか?

 

まず、洗面所の水は出るのか?

出ねぇ。

 

フロ場の水は?

出ねぇー。

 

 

 

台所の水は?!


 

 

出ねぇーーーーー!!

 

 

全部、ダメだーー!

 

 

うおおっ、 コイツは非常事態だ!

水が出ないと飯が作れねぇ、風呂に入れねぇ。

何も出来ん。

 

どうしようと考えている時、

A君 「手を洗いたいんだが、水はないか?」

 

だから、なぜか水は全部出ないんだよ。

どうしろと言うんだ? お前は、

 

お兄 「いいよ、別に仕方ないよ。 このままヤレ。」

 

A君 「いやー、そのー、なんだ。 うむ。 あれだな。

    実は少し、手にかかってしまってどうしても洗いたいんだよ。」

 

うっ・・・。

 

それは、少しイヤである。

何とかして水を調達せねば!

 

しかし、蛇口から水は出ないのだ。

今現在、容器の中に入っている水で洗うしかない。

 

とりあえず、冷蔵庫を開ける。

が、水なんてない。

しかし、液体ならば存在する。

 

 

冷蔵庫内、液体リスト(↓)

「桃の天然水SODA」

「コーラ」

「ビール」

「日本酒」

「ウオッカ」

「しょうゆ」

「だしつゆ」

「焼肉のたれ(ゴールド)」

「リポD」

「カルピス原液」

 

 

 

 

お兄 「ご注文は何になさいますか?

    本日のお勧めは、桃の天然水でございます。」

 

A君 「えー、 だって桃の天然水じゃ、後で手がべたつくよ。

    じゃあ、ウオッカで頼む。」

 

お兄 「はい、かしこまりました。

    オーダー確認しまーす。

    ウオッカが一人前、

    以上でよろしいでしょうか?」

 

A君 「あぁ、いいよ。 頼む。」

 

 

お兄 「よし、じゃあ手を出せ!」

 

コポコポコポ。

じゃぁあああーーー。

 

 

 

A君 「何かさ、手がヌルヌルするんだけど。」

 

A君 「コレ、NaOH水溶液(水酸化ナトリウム)だったとか言うなよな?

    すごい、ヌルっとするぞ。」 

 

お兄 「いや、このウオッカはこの前、先輩からもらったばかりだよ。

    別に変にはなってないはず。」

 

 

 

自分も試してみましょう。

 

しゃああ。

 

むっ。

おおぉ、確かにぬるっとする。 他のウオッカはどうなんだろう?

先輩からもらったウオッカではなく、お兄が持ってるウオッカで試してみましょう。

 

 

しゃああ。

おおぉ、ぬるっとする! なるほど、「ウオッカ」とは『ぬめり』がある物なのか?

20にもなって初めて知ったよ。

 

B君 「よし、それではAの手も洗えた事だし「麻雀」確率論の勉強を続けるか?」

 

 

 

 

いや、

ちょっと待ってくれ!

 

事態は何も解決していない。

このままじゃ、水が出ねぇよ。

オレが生きていけねぇよ。

 

 

ここは、やはり神頼みしかないでしょう!

不動産屋にPLEASE HELP ME!

 

 

 

 

 

ぷるるるぅ〜

 

 

不動産 「はい、いらっしゃいませ。 ○○不動産です」

 

お兄 「○▽アパートに住んでる「お兄」なんですが、

    水が出ませーん♪

 

 

 

不動産 「えっ、そうなんですか?

      ○▽アパートの「お兄」さんですね。

      少々お待ち下さい。」

 

 

 

電話の周りでは友人が大爆笑している。

 

周り 「ぎゃははははっ、 『水が出ません』だってよ。 

    『水が出ません』 『水が出ません』  ウケるー!

    ぎゃははっははっ・・・!」


周り 「ぼろアパートだぁ! トイレの逆流の次は断水かよ?

    だめだな、お前のアパート。

    広いだけで、やっぱ家賃が安いだけはあるよ。

    ははっ ははははははっ」

 

周り 「ありえねーよ。 『水が出ない』だなんてー!

    はははははははっ。」

 

うるさい、お前達はだまっていなさい。

 

 

 

 

不動産 「えー、分かりました。

      今から確認に参りますのでそのままお待ち下さい。」

 

 

 

周り 「で、どうなるって?」

お兄 「今から、見に来るんだってさ。」


周り 「なぁ、お兄。 このアパートって麻雀OKなの?

    ちぃとマズイのでは?」


お兄 「知らん。  が、そうかもしれん。」

 

周り 「急いで『契約書』確認しろ。」

 

 

 

お兄 「面倒くさい。 賭けてないってことにすればいいだろ。

     バレたら、『図書券しか賭けてません』って言えば良し!」

 

 

周り 「バカヤロー!、 それはお前の県限定ルールだ。

    こっちじゃ、そんな地方ルール通じねーよ。」

 

 

 

 

ま、そういう訳で、面倒くさいからそのまま続行!

今はオレが親である。

ここで逆転しなければ夕飯が食えません。

 

 

 

ピンポーン

 

来たあーーー!

 

 

お兄 「待ってましたー! 助けてください。」

不動産 「お邪魔します。 『お兄』さんですね。」

 

 

神様がやってきました。

助けて下さい。

このままでは、私は何も出来ません。

 

 

不動産 「えー、今確認をしたんですが

      水の元栓が閉まっていたんですよ。

      さっき開いたので今度は大丈夫だと思います。」

 

お兄 「えっ、 そうだったんですか。

    ちょっと確認します。」

 

 

きゅっ、きゅっ、 きゅっ。

ジャーーーー!

 

おおおおぉ〜!

水が流れる!

 

 

 

 

不動産 「どうでしたか?

お兄 「えぇ、大丈夫です。 ありがとうございました。」

 

 

 

不動産 「いつごろから、水が出ませんでしたか?」

 

お兄 「帰って来た時は出ていましたから、

    この2時間くらいの間です。」

 

 

 

 

 

不動産 「いえ、実はですね・・・。

      このアパートは水の栓が各部屋で別々になっておりまして

      『お兄』さんの部屋の水の栓だけ閉まっていたんですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ん?!

 

 

 

 

 

お兄 「は? どういう事ですか?

    オレ個人に対する『いたずら』って事でしょうか?」

 

不動産 「そこは、ちょっと分かりませんが「お兄」さんの部屋だけ

      だったんですよねぇ〜。」

 

 

お兄 「特に身に覚えは無いんですがねぇ〜。」

 

不動産 「まぁ、そういう事なんで今度水が出ないときはアソコが水の栓

      になっているんで確認してみて下さい。」

 

 

お兄 「はい、分かりました。ありがとうございました。」

 

 

 

おいおい、どういう事だよ?

 

 

周り 「このアパートのやつが、麻雀うるさかったからやったんじゃねーの?」

 

お兄 「いや、そんな事する訳ねーだろ。

     うるさかったら、直接くるだろ?

     それに、隣も下もまだ帰ってきてないぞ。」

 

 

 

 

周り 「んじゃ、アレだ。 この前のヤツ!

 

お兄 「誰?」

 

 

 

 

 

周り 「お前のこと殺すって言ったヤツだよ。」

 

 

お兄 「あぁ、いた電クソ野郎(仮)様のことか。 (参照)

    うむ。 それはありえるな。

    兵糧攻めか?

    やはり、思っていた通り卑怯な手段で来たな。

     ・

    って、そんな訳ねーよ!  たぶん、、。

 

 

 

 

 

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そのうち殺されるかも?

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